中卒ニートの独学大学受験戦略(MARCH関関同立)

 

このブログは中卒レベルの者が独学で大学合格を目指す上で必要となるノウハウが綴ってある。受かった大学の欄で詳しく書いてあるが、自分が合格した学部はMARCH関関同立の底辺学部である。MARCH関関同立に変わりはないが明治、青学、立教、同志社など、より偏差値の高い学校を目指している志高き中卒にとってはこの記事は役不足かもしれない。

以下に書いてあることは全て事実であるが、一口に中卒といっても個々の能力は様々であるため参考程度に読んでいただきたい。

また自らの体験の備忘録として綴った側面もあるため余計な文章も多々ある。

では目次からどうぞ。

 

 

 

 

受かった大学

・法政大学(社会学社会学科、現代福祉学部福祉コミュニティ学科)

立命館大学(文学部国際文化学域)

中京大学(法学部法律学科)

名古屋外国語大学(外国語学英米語学科)

 

落ちた大学

・法政大学(法学部、文学部)

立命館大学(法学部、現代社会学部、文学部)

 

スペック

1999年生。

公立高校(偏差値48)出身。

2015年4月入学。2015年10月中退。

以降勉強には手を触れず。

勉強期間は2019年4月〜2020年2月

教材は市販の参考書と赤本のみ。

 

母校の実態

持病によってやむを得ず高校を中退したため勉強や学歴に対する未練が少なからずあった。いわゆる学歴コンプというやつである。高校は片田舎にある時代錯誤の校則や堅苦しい校風で地元では多少知られた存在である。そのような校風であるため、世間でイメージされる勉強嫌いのヤンキー校とはかけ離れた学校であり、生徒の9割は真面目な凡生徒といった感じである。このような校風もあって授業や課題等のレベルは偏差値48の知能にはそぐわない内容となっており、自称も大概の自称進学校に憧れる自称自称進学校である。しかし通う生徒の大半は真面目。宿題を課されたら理解できているか否かに関わらず真面目に取り組み提出する。そのためか進学実績は偏差値48に似つかない結果となっている。大半が指定校推薦ではあるが、母校のボリューム層は関東や関西でいう日東駒専産近甲龍と匹敵する偏差値50ラインの学校である。自分の代には県内の旧帝大学に受かる猛者も生まれ、10年に一度の天才と持て囃されていた。と言ってもあくまでもボリューム層は指定校推薦で進学する偏差値50ラインであり、旧帝国大学を含めた国公立、早慶、MARCH、関関同立に受かる生徒は1学年300人近くいる中でも両手に収まる程度である。ちなみに自分は定期試験においては150位以内に入っていれば御の字で、このレベルの学校内においても平均程度の学力だった。

 

受験した理由

2浪の年に受験を決めた理由はいくつかある。何となくまだ受験が許される年齢であると感じたこと、すでに中卒でフリーター生活を送っており先が見えなかった、まだ就職はしたくなかった、センター試験最後の年など。当時は受験のことなど全く知らなかったため、来年からセンター試験から何やら難しいと言われる共通テストへ変わるという情報を耳にし慌てて調べた次第である。今となっては私立一般にはセンター試験は必要ないため、共通テストであろうと何ら変わりはなく受験できたのだが。

 

受験計画の開始

受験に関しては右も左も分からなかったため、手始めにwebに載っていた2019年度のセンター試験を解いた。解いた、と言っても解けるわけがなく問題を眺めてどんなレベルであるかを把握した程度である。国語、英語、日本史、世界史、政治経済、地理を一通り眺めた。高校1年時の知識で止まっていることもあり、数年ぶりに目に触れた試験問題はとても新鮮だった記憶がある。いや止まっているどころか丸3年半の空白期間があるため1年生で身につけた知識は何も残っていなかった。しかし中でも地理だけは問題を眺めるうちに意外と理解できることが分かり、一通り問題を解いてみた結果60点前後だった。長すぎる現代文に外国語の古文漢文、暗号の英語、意外とイケると舐めていた日本史世界史、雑学でいけそうでいけない政治経済に比べれば地理は遥かに簡単であるように感じた。この日を境に受験計画は地理を主軸に立てることになった。

 

国公立大学と私立大学の違い

はじめに国公立大学と私立大学の受験科目と方式を調べ、国公立大学は基本的に5教科のセンター試験に加え数科目の二次試験が課されることがわかった。一方私立大学の多くは国公立大学の二次試験に値する2〜3教科のテストのみで受けられることを知った。学生の頃から数学が苦手であったことに加え、わずか1年で中学卒業レベルの知識から独学で大学合格を目指すには5教科を必要とする国公立大学はあまりにもヘビーであるため選択肢から外すことになった。

私立大学に目標を絞った上で、当時学歴コンプの中卒はFラン大学や中レベルの大学なら行きたくないと虚勢を張っていたため、最低でもMARCH、関関同立、県内私立の雄である南山大学への進学を希望していた。

県内には旧帝国大学である名古屋大学が主として君臨しており、医学部医学科を除けばその下に名古屋市立大学と名古屋工業大学が張っている。中でも南山大学は東海県下の私立大学においては敵無しのブランドがあり、特に外国語学英米学科は県内の文系エリートが集まる別格の存在である。地元民でない限り実感することは難しいだろうが、どの学部であれ親戚や友人に南山に通っていると言えば10人中9人がその人を勉強のできる人だと認識するだろう。県内の学生で関関同立南山大学に受かった暁には、同志社関西大学の間には大きな差があるものの半数以上が何の躊躇もなく南山大学への進学を選択する。MARCHでも同じである。明治大学と法政では話は変わってくるが下手なMARCHの学校学部なら関関同立と同じく南山大学への進学を選択する。そもそもの話をすれば愛知県民はMARCHより関関同立を受ける層の方が多いし、何なら同を除いた関関立を受験するぐらいならハナから南山大学を志望校に定める傾向がある。愛知県民の気質かどうかは分からないが県外に出るという選択をする人が非常に少ないと感じる。話が逸れてしまったが、あくまでも偏差値48の高校生から見た県内における受験動向であり、各学校に対するイメージは偏差値60の学校に通う生徒とは大きく異なってくる。

 

具体的な志望校

私立大学を目標に定めた次は地理で受験が可能な大学を調べあげた。一般受験で地理を選択できる大学はMARCHでは明治大学と法政、関関同立では同志社大学を除いた3つ。自宅から通える南山大学には地理選択が設けられていなかった。この時点で以上の5校に絞られた。

次に各科目の配点を調べた。科目の配点はどの大学も大きく変わらなかったが、国語の現代文と古文漢文の配点にそれぞれ特色があった。最初から古文漢文は捨てると決めていたため国語の配点は非常に重要だった。受験方式によって多少の変化はあるものの、おおまかに明治大学と法政と関西学院大学は現代文7割、古文漢文3割といった比率だった。関西大学だけは古文漢文の比率が高く、どの方式でも4割、学部によっては半分を占めていた。立命館は方式によって2割から4割と幅広かった。この時点で古文漢文の配点が高い関西大学は外し、現実的にMARCH関関同立の中で最もレベルの高い明治大学は合格が難しいためこちらも選択肢から除外することになった。残ったのは関西学院大学立命館、法政だが、何となく神戸に住むイメージが膨らまず全く知らない地に行くのは嫌だったため関西学院大学も除外した。愛知県民からすると立命館がある京都には名駅発の新幹線で30分で行くことができるが、神戸は倍以上の時間を要する。自分の中で京都には比較的親近感があるものの、神戸には異郷といったイメージしかなく移り住むのは想像できなかった。一方で東京出身の自分にとっては法政に対する忌避感は全くなかった。よって立命館と法政を志望校として定めた。

次に法政の受験方式を調べていくと、多摩キャンパスに存在する学部においては古文漢文を必要としないことが分かった。厳密に言うと高校1年生の頃に法政大学にこのような学部があることは知っており、当時から私立文系には理系科目を必要としないことも知っていた。そのため苦手な上に一切勉強しなかった数学では赤点を何回か取ってしまった。が、そのような受験に関する方式や科目などはこの頃には完全に忘れており、調べるうちに思い出したという表現が適している。これにより多摩キャンパスにある学部を第一志望とした。市ヶ谷キャンパスの学部は多くが国語100点英語150点選択科目100点といった配点で中でも国語の配点は現代文70点古文30点だった。市ヶ谷の学部を受験するにはハナから−30点のディスアドバンテージからスタートするのに対し多摩はフラットな状態で挑むことができた。古文漢文を捨てるという選択をした自分にとってはこれは非常に重要な要素である。

立命館の全学日程の配点は国語100点英語120点選択科目100点であり、国語は古文漢文が4割を占めるという非常に難しい方式だった。しかし、立命館の古文漢文には必ず取れる文学史の問題が数問出題されていたため数点はもぎ取れる算段だった。一方で個別日程の特定の学科では国語100点英語100点選択科目200点というかなり自分向きの配点方式だった。全学日程では全体の12.5%を占めていた古文漢文もこの方式では10%に圧縮され、更に地理に特化することを決めていたため得意科目になるであろう地理が全体の半分を占めるというこの上なく自分向きの受験方式だった。

よって、本命は法政多摩キャンパスにある社会学部、経済学部、現代福祉学部、スポーツ健康学部と立命館の例の個別方式で受けられる特定の学科に絞られた。数学が苦手なため法政の経済学部は除外し同じくスポーツ健康学部も学部名からして当然の如く除外した。立命館の例の特定の学科は文学部の日本史研究学域、国際文化学域、人間研究学域の3つだった。この時点で志望校は、法政大学社会学部、現代福祉学部、立命館大学の上記3つの学科となった。

 

志望校を決める際は難易度と科目数を最重要事項として考えたほうが良い。本来であれば学びたい学部や将来を見据えた学部を選択するのが適切だと思う。が、中卒が1年足らずでMARCH関関同立に受かるためには贅沢なことは言ってられない。そもそも大学に受かることすらかなりのハードルである。まずは偏差値を調べ学校を絞る。次に自分の得意不得意と照らし合わせて科目を選び学部学科を絞る。自分が許せる大学の学部学科のなかで一番難易度の低いとこを選ぼう。自分であればMARCH関関同立を名乗ることができればどこでも良かったので上記のような結果になった。必ず明治大学に受かりたいのであれば明治の中で一番難易度の低い学部を選択しよう。大学は卒業するのは本当に簡単なので、興味のない学部でも実質3年間であればなんとかなる。また授業を受けるうちに嫌でもその学科に関する知識が増えていくので最初のような苦手意識は軽減されていくはず。仮に4年間興味が持てずとも仕方がない。中卒がそのレベルの大学に通えている時点で恵まれすぎていることを自覚しなければならない。

 

(具体的な勉強法は下記)

 

出願に至っての分析

出願直前になってからはそれぞれの学科の入試データを分析した。閲覧できる範囲での学科ごとの倍率や平均得点率、最低合格点の推移を調べ上げた。倍率に関しては隔年で増減が見られるパターンが多く2018年に人気のない学部は2019年度において倍率があがるといった具合である。合格最低点を分析する上でも受験者の選択した科目が非常に重要である。当然科目によって差が出るため得点調整というものがおこなわれる。例えば平均80点の日本史で80点を取った人と平均50点の世界史で80点を取った人では難易度の差が出てくる。そこで得点調整をし偏差値換算で点数を計算し直すという過程が生まれる。自分の調べた範囲では法政は日本史や世界史と比べて地理の平均点が低い傾向があり、立命館は比較的高い傾向があった。そのため法政の地理は受験者のレベル以上の問題が出る傾向があり実点数が低くても標準化で上乗せされることが期待された。一方立命館は他科目より高い傾向があり問題の難易度自体は受験者レベルと同等かそれ以下の易しい問題が出題されることがわかった。

また、出願開始日をすぎると大学のHP上に日単位でリアルタイムで出願者の人数が開示される。もちろん最初は知らなかったが、速報で受験者の傾向が載るためギリギリまで出願する学部学科をその情報と睨み合いながら悩み、出願はいつも期日直前に提出していた。そのため法政の社会学部と現代福祉学部の受験は決めていたものの学科は出願直前に絞った。社会学科はメディア社会学科と社会政策学科に比べ前年に割と人気がありレベルが高くなっていたため、当年の倍率は低くなることを予測して出願した。現代福祉学部においても同じである。立命館の例の3つの学科では日本史研究が前年に最も高く地域研究と国際文化が同等の倍率だった記憶がある。先に述べたようにMARCH関関同立に受かれば学科などどうでも良かったためとにかく難易度の低い学科を選ぶつもりだった。予想では日本史研究が低く地域研究と国際文化が高くなると思っていたが、リアルタイムの出願速報を見るうちに実態が予想に反していることがわかった。地理好きな自分にとっては地理学科がある地域研究が第一志望であったものの、速報では倍率が高くなっており日本史研究も同じく高いままだった。仕方がなく一番関心のない国際文化学域に出願することにした。実際に2020年度入試のデータを振り返ってみると日本史研究が4.6倍、地域研究も4.6倍、国際文化学域が3.3倍となっており正しい選択ができたと言える。

合格ラインを超える確固たる学力を身につけている場合や受験知識を持った教師や塾の講師などが周りにいる環境では、当人がここまで分析する必要などなく行きたい学部を受ければ良いのだが、受験に関する知識を持っている人が周りにおらず受験そのもののレベルも何一つとして分からない中卒にとっては過剰なくらい以上の数字を吟味する必要があった。そのこともあって受験に関する知識は一般の現役受験生や浪人生に比べてもかなり多い方だと自負できる。

 

結果

結果はセンター試験が英語163点、リスニング26点、現代文65点、古文漢文0点、地理B94点。全く進学する気はなかったが地元の私大を滑り止めとしてセンター利用で出願した。自己評価としては英語が過去問でも取ったことのない自己最高点。リスニングは必要ないため適当にマークした。地理は予想通りの点数だが過去問では95点以上を連発しており満点も視野に入れることができたと考えると少し不満。現代文の結果には幻滅した。古文漢文はマークしていないため当然の結果だが現代文に関しては完全な失敗。

一般受験では以上の社会学社会学科、現代福祉学部コミュニティ福祉学科、立命館大学文学部国際文化学域に全て目標通り受かることができた。問題方式が似てるため、市ヶ谷キャンパスの学部や立命館の全学部日程などいくつか受験したもののこちらは全て惨敗だった。上記に述べた通り科目や配点からして非常に難しい方式であったため当然の結果と言える。手応えとしては社会学部も現代福祉学部も受かる気がしなかった。過去問以上に難しく感じ自己採点をしても合格点の当落ラインに位置していたため諦めていた。受かった時は非常に驚いた。一方で立命館に関してはほぼ受かると感じていた。自己採点では配点の半分を占める地理で85%程度取れていたため国語と英語が多少転んでも合格ラインは超えると確信していた。でも実際に合格発表を見た時は驚きと同時に嬉しかった。

 

 

あくまでもこのブログは中学卒業レベルの人間が1年間の独学でMARCH最底辺大学の最底辺学部に最底辺ラインギリギリで合格した体験談を書いてるにすぎない。ここからは勉強法や受験勉強の心得等を意気揚々と語っているが、どうか青二才の戯言として暖かく見守ってほしい。

もちろん、これから受験を試みる層にも然程参考にならない。受験方式や科目の配点は記憶が曖昧な点があり保証はできない。

 

以下は具体的な勉強法を覚えてる範囲で並べた。

 

 

・英語参考書

単語・ターゲット1200、ターゲット1900

熟語・速読英熟語

文法・大岩の1番はじめの英文法、ネクステージ、ランダム英文法、決めるセンター英語

英文解釈・英文読解入門基本はここだ、基礎英文解釈の技術100、英会話口語表現の徹底トレーニング、

長文問題・英語長文レベル別①〜⑤、やっておきたい英語長文500、出る出た英語長文18選、センター過去問、赤本

 

・地理参考書

知識・地理用語集、地図と地名による地理攻略

データ・データブックオブザ・ワールド

解釈・実践・山岡の地理B教室、村瀬のゼロから分かる地理B、納得できる地理論述、実力をつける地理100題

 

・国語(現代文)参考書

漢字・語彙力・漢字マスター1800、現代文重要語700、ことばの常識1849

知識・SPEED攻略10日間文学史

解釈・きめる!センター現代文、システム現代文

実践・センター過去問、赤本

 

各教科勉強法

 

どの科目も必要となるのは知識と応用力である。知識は暗記。応用力は実践。この2つを組み合わせることで問題が解ける。点数が取れる。必要となるのは毎日壊れたロボットのように机に向かい目の前のタスクをこなすだけである。

 

英語

4月〜6月の終わりまではターゲット1200.1800の英単語のみ。

7月からは速読英熟語を使い熟語もぼちぼち開始。

8月に入り文法を開始。

9月から英語長文の音読30回を毎日。9月から12月の約4ヶ月は毎日長文の音読30回。レベル別問題集②〜⑤と速読英熟語の50題。12題x4冊+50題=98題。1日1題を30回繰り返す。どうしても飽きてきたら2題を15回15回で2日で60回読むようにした。CDは最初だけ使ったが面倒くさくなって止めた。この期間もターゲット1800は毎日100題ずつ。文法書のネクステージも毎日適当に復習。

10月頃にはセンター過去問も開始。

12月中旬辺りからはセンター過去問を毎日。週に1回程度赤本を解いた。

1月のセンター試験以降はほぼ毎日赤本。ターゲットの苦手な単語とネクステージを毎日。加えてターゲット1500〜1800も開始。

 

基本的には使う参考書は増え続ける。単語帳も文法書も、過去問等の実践問題を解くにつれてその割合は減少するが定期的に反復はする。

例えば、4月〜6月は毎日単語のみ繰り返し暗記し、8月に入ると単語の割合は半分に減らしその分を文法に充てる。

10月からセンター過去問を解き始めると単語は忘れやすいものを1日数十問触れるのみ、文法は1日数題、大半をセンター過去問とそこで間違えた問題の暗記に努める。

1月に入れば赤本が中心になるため文法は1週間に数回のみ、文法も同じく苦手分野を1日置きに触れる。しかし1度覚えても全く触れないと忘れてしまうため、2週間に1度は1900問全てに目を通し、間違えた単語を毎日見るなどして必ず定期的に反復を入れる。文法に関しても同様。

単語も文法も特にこれといった秘策はなくひたすら暗記するのみ。人によっては書く方が覚えやすいなど好みがあると思うので自分に適した方法で暗記しよう。自分はターゲットで言えば、赤シートを使い英単語を見て発音し日本語で答えるというシンプルな方法である。私大は基本英作文の割合がかなり低いので英単語のスペルを覚える必要なく日本語訳ができれば受かる。英熟語は速読英熟語を使用していたため、前述したように長文の部分を30回音読すれば嫌でも身につく。文法も受動態であれば受動態の大まかなルールを暗記し、あとはネクステージなどの文法書の問題を何回やっても間違えなくなるまで繰り返す。

英語は単語、熟語、文法などの知識と読解力である。この2つさえ身につければ点は取れる。知識を蓄えそれを読解で使う。知識だけあっても速読ができなければ意味がない。知識はとにかく暗記。読解力は音読に限る。1つの文章を頭の中で和訳をしつつ1日30回音読をする。これをやれば速読ができる。このおかげでセンター試験の文章量でも本番では15分余った。読解スピードに関しては受験生の中でもかなり上位であったと思う。

カギは知識=暗記、読解=音読。

 

地理

山岡の地理Bを使い9月中旬から勉強開始。

しかしこの参考書が分かりにくかった為、10月頭から村瀬の地理Bに変更した。同時に地理攻略にも軽く目を通していた。

11月頃から地理用語集に手をつけた。それ以降は地理用語集と地理攻略の繰り返し。村瀬の地理Bは定期的に見返し、データブックを空いた時間に見た。

12月中旬からはセンター過去問と赤本。実力をつける地理100題も開始。センター以降は赤本(他校も)、用語集、地理攻略、実力100題、データの繰り返し。この期間の時間比率は赤本8割その他2割程度でほぼ毎日過去問等の実践問題を解いた。

 

地理に関しては楽しくて仕方がなかった為、他教科に比べ計画立てて勉強をした覚えがない。英語の赤本を解いたらご褒美に地理赤本を解き地理用語集を眺めるといった具合である。

地理に関しては保持していた赤本(慶應、法政、立命館、明治、学習院、愛知)計12冊全ての年度の問題を解いた。完全にオーバーワークだったが受験期間における唯一のオアシスであり良い息抜きになったと思う。

 

国語

勉強開始は地理と同じく9月。1日〜3日おきに参考書や過去問1題を解いた。

11月に入り漢字と重要語を開始。

12月までは参考書。それ以降はセンター過去問と赤本の繰り返し。

センター以降はことばの常識と文学史も開始した。

 

国語に関しては勉強といった勉強はしていない。

決めるセンターやシステム現代文を使い解読法や解釈法を学んだがあまり理解できなかった。それを学んだ上で本番のセンター現代文で過去最低の64点を叩き出しているため、ほとんど身についておらず参考にはならない。法政や立命館の現代文に関しては本番で合格点相当を取れているが何故取れたらのかも分からない。現代文はセンスと運要素が強いと思う。

 

計画の立て方

基本的には逆算である。

英語を例にとると4月から1月の本番に向けて、単語、文法、長文(解釈)という流れで勉強を進める。大まかに単語を4月〜7月、文法を8月〜9月、長文を10月〜1月と分け、さらに単語を1ヶ月単位で区切る。ターゲット1200と1500を4ヶ月かけて習得する場合ひと月に675単語を暗記する必要がある。実際には1200と1500は数百問被っているため暗記する量としては2700問以下になる。分かりやすく2400単語とした場合、ひと月に600問、1日に20問習得しなければならない。もし余裕があり20問以上暗記できそうであるならば、1日30問40問と増やし前倒しで習得すればなお良い。

このように年単位の大きな計画から日単位の小さな計画へと順に練る必要がある。

現役生や予備校に通ってるケースでは個人でこんな計画を立てる必要はないが、中卒の宅浪受験素人が合格を目指す場合は立てすぎなくらい計画を練る必要があると思う。外部からの圧力が一切ないため毎日のノルマを自分で自分に課さなければならない。

 

模試について

河合塾が開催している計4回の模試を受けた。外の世界と接触がない引きこもりニートにとっては場数慣れも非常に重要なため模試も外すことができない。第1回模試の時期は学力を測れるような状態ではなかったため第2回から受けることにした。気が向いたら模試の成績表も載せたいと思っている。

 

8/4・全統マーク模試第2回

10/20・全統記述模試第3回

10/27・全統マーク模試第3回

12/1・全統センター試験プレテスト

 

受験日程

2/1  立命館大学産業社会学現代社会学科3教科(全学統一方式) × 愛知武道館

2/2  休み

2/3 立命館大学産業社会学現代社会学科3教科(全学統一方式) × ウィンク愛知

2/4 立命館大学法学部3教科(全学統一方式) × 愛知武道館

2/5  休み

2/6  休み

2/7 立命館大学文学部国際文化学科3教科(学部個別配点方式) ○ ウィンク愛知

2/8 立命館大学産業社会学現代社会学科2教科(センター併用方式) ×  ウィンク愛知

2/9 法政大学現代福祉学部福祉コミュニティ学科3教科(A方式)○ 商工会議所

2/10 休み

2/11 休み

2/12 法政大学社会学社会学科3教科(A方式) ○ 商工会議所

 

結果的には古文漢文の配点が非常に高い立命館全学統一方式は全滅する形となった。

受験日程を立てる上で4日連続は避けるよう意識した。連続受験がある前は必ず1日休みを作り休息と復習ができるようにした。また3日連続の中日は2教科のみであり、開始時刻も終了時刻も早く負担が軽かった。受験会場は立命館が抽選で法政は指定されていた。

この期間中に体重がかなり減ったのを覚えている。会場の乾燥に加えトイレの不安を避けるために昼休みまで水分を取らなかったったのもあるが喉がカラカラできつかった。愛知武道館は体育館が会場として使われており非常に寒かった。

結果的には休日も復習はほとんどできず1日1題赤本を解くだけだった。受験期間中は休日は赤本、受験会場で参考書の復習といった流れだった。

 

受験後

結果はすでに述べてしまったが思った以上の解放感は得られなかった。受験をして志望校に合格するということだけを目指し、またその過程を楽しんでいただけであるため、合格後に通わなければいけないという現実に目を背けたくなった。